プロジェクト

やさしい日本語

プロジェクトメンバー

伊藤 亜優 / 黒瀬海香 / 高橋透子 / 木戸美咲 / 上羽あかり / チェンペイホウ / 武井 万里奈

プロジェクト概要

やさしい日本語とは普通の日本語よりわかりやすい日本語である。
1995年1月の阪神・淡路大震災で日本人も外国人も多く被害を受けた。その中に日本語で発信された災害情報を十分に理解できず人がたくさんいた。どの国の人にも確実に情報提供できるよう、やさしい日本語の研究が始まっていた。やさしい日本語は、共通言語で、多文化・多言語コミュニケーション促進の手段の一つである。
私たちはやさしい日本語を多側面から分析し、誰にでもわかりやすく、話し言葉のやさしい日本語の文法手引き・ガイドラインの制作に注力している。SFC学内にもっと多くの人にやさしい日本語を知ってもらい、実際に体験してもらいたい。

現在の活動内容:

 

<SFC体育グループ>

 

言語環境が複雑であるSFCの体育授業に焦点をあて、日本語が母語でない生徒(GIGA生)も安心して履修できるような言語環境作りを目指し活動しています。2021年は体育の先生、SA・TA向けのワークショップを開催し、多くの参加者から高い評価を得ることができました。2022年は今学期の経験を生かし、体育に止まらずSFCの言語環境改善に精力的に取り組んでいきたいと考えています。

 

 

<インスタ運用>

 

私たちのインスタ運⽤の⽬的は、やさしい⽇本語を普及することです。⽇本社会に普及することも事実だが、特に⽇本語の初中級話者にやさしい⽇本語という⾔語があることに気づいてほしいという思いから始めました。

 

インスタでは、⽇本のサブカルチャーの代表でもある「アニメ」の切り抜き動画にやさしい⽇本語を添えて、⽂脈を説明しています。アニメは、やさしい⽇本語を適⽤するのに相応しいと思ったのは、⽇本語学習者が⽇本語を学やすい場となると判断したからです。「⽇本語をもっと学びたい」「⽇本語は楽しい」と感じてほしいという理由からアニメを選びました。今後は漫画のワンシーンやドラマや映画なども増やしていく予定ではあるが、まずはアニメを使⽤した投稿をメインにしていこうと考えています。

 

なぜアニメに注⽬したのかというと、私がベトナムに暮らしていた頃に、ベトナム⼈の友達がアニメから覚えた⽇本語の単語を私に⾃慢してきました。「かわいい」「おいしい」「⼤好き」などのような単語をアニメから学んでいたのでした。その友達はベトナム語の字幕を読みながら、⽇本語の⾳を聞いて、⽇本語を覚えようとしていることに驚きました。このことから私は、アニメは⽇本語を学ぶ外国⼈からしたら馴染みやすい、学んで楽しいものだと確信しました。動きのある映像から状況把握もしやすく、単語も覚えやすいと思います。そして私たちがこのようにしてやさしい⽇本語を普及することで、⾒てくれた外国⼈は「やさしい⽇本語」の存在に気づくのです。この気づきは、ニュースやコロナウイルスに関するサイト、重要な⼿続きをする際の書類またはサイトでも「やさしい⽇本語」が使われていることに気づくきっかけとなるでしょう。何より、緊急時に「さやしい⽇本語」を辿っていけば安全だとわかるようになります。